11月7日(日)、大阪市中央区本町にある愛日会館で開催された「第35回関西AFVの会」に参加してきました。例年なら9月に開催されるんですが今年の大阪はコロナが蔓延し一旦は中止となっていました。10月の非常事態宣言解除により急遽開催となったのようです。毎年参加するのが楽しみなんですが前回はコロナのせいで参加出来なかったので2年ぶりの参加となりました。この間に製作した中でこれはと思う4つをエントリーしました。
写真2枚目手前からタミヤ シャーマンファイアフライです。シャーマン戦車はアメリカ製ですが武器供与でイギリスに渡った車輛を強力なドイツ戦車に対抗するため、主砲を17ポンド砲に換装されたものです。キットにはボイジャーの金属砲身にモデルカステンの稼動キャタを組込み、手持ちのレジンで出来た積荷をレイアウトしてあります。
2台目は同じくタミヤのアキリーズです。この車輛もシャーマンと同様でアメリカから供与されたM10駆逐戦車の主砲をより強力な17ポンド砲に換装してあります。大戦終結までドイツのタイガー戦車と互角に渡り合えた車輛はこの2車種でした。このキットにも金属砲身とモデルカステン稼動キャタにブラッグドックのレジン積荷を満載してあります。キットにはちゃんと主砲もキャタピラも入っています、金属砲身に代えるのはプラ製砲身の整形の手間が省けること、砲身断面が真円になることとマズルブレーキ(砲身の先端部)も含めシャープに仕上がるからです。また、キットのキャタピラは軟質プラで出来た一体物です、接着剤で繋げればアッという間に出来上がりですが社外パーツのキャタと比べると仕上がりは比べようもありません。特にモデルカステンの稼動キャタピラはパーツの精度、価格とも文句なしのキットです、ただしキャタピラ2本を組み立てるのに1週間ほど掛かる手間がむちゃくちゃ厄介です。
3台目はモンモデルの1/35ベルゲパンター(戦車回収車)です。キットの出来は素晴らしく社外パーツを組込む必要もありません。車体両サイドの車載工具の配置や車体前部に当時のユーチューブ動画を参考に予備転輪を装備し、車体上部デッキに装備品をレイアウトしてみました。このキットはパンター戦車のA型がベースになっています、製造された時期から車体にはツェメリットコーティングが塗布されているのが普通です、車載物が多くごちゃごちゃしているのであえてコーティング未塗布とし迷彩色も単色仕上げにしてあります。
4つ目はトランペッターの12t装甲ハーフトラックにAFVクラブのFLAK18を牽引させてあります。完成は2019年の秋なので2年程たっています、2020年の静岡ホビーショーに展示するために製作したものです。(コロナのせいで19年のホビーショーは中止、20年は業者のみで開催されました)ユーチューブの動画をヒントにしてレイアウトを決めてあります。キットは大変組み立てやすくエンジンなども再現されています、ボネットのハッチは稼動するように改造したためパーツ化されていないラジエターを自作して組込んであります。
AFVクラブのFLAK18、88㎜対空砲ですAFVクラブのキットは大変細かいパーツ構成ですがよりシャープに仕上げるべくボイジャーのエッチングと金属砲身を組込んであります。私はハンダが使えないので全て瞬間接着剤でエッチングを組立てました、後部車輪の上の電線ドラムと主砲防盾の組立接着と塗装後のウエザリング時の破損には気を使いました。車輛と大砲の色合いが同じになるようにして一体感を演出してあります。
当日行われる参加者全員の投票による金、銀、銅賞、協賛模型誌賞、出席プロモデラーの土居賞の発表がありなんと、トランペッターの12tハーフトラックが「アーマーモデリング賞」に入賞することが出来ました。去年は参加していませんが一昨年の第33回に引き続き同賞をゲットすることが出来ました。表彰時に参加者全員の前でアーマーモデリング誌の担当者さんから、出品された4点の出来は甲乙つけ難い完成度とお褒めの言葉も頂くことが出来て嬉しい限りです。
Armour modeller’s conference in KANSAI 2021
第35回関西AFVの会
日時: 2021年11月7日(日) 10時-~15時
会場: 愛日会館 2階イベントホールおよび3階多目的室A・B・C
参加者数: 156人以上
内容:
参加者持ち込みによる作品展示と参加者交流
人気投票によるコンテスト 作品出品者:81人 作品総数:152
ゲスト:
土居雅博氏(プロモデラー)
コンテスト結果:
金賞 『1944年6月6日ノルマンディー上陸』 東伸浩氏
銀賞 『Strada – 路』 片上雅春氏
銅賞 『A Nostalgik Summer Day』 新海学氏
単品車両賞 『T-55A クロアチア軍』 井山真之介氏
フィギュア賞 『ドイツ陸軍WWI突撃歩兵』 栗田広通(クリクリ)氏
土居雅博賞 『Road to Greece』 たくや1224氏
アーマーモデリング賞『German Sd.Kfz.8 DB10 Gepanzerte 12t, German 8.8cm Flak18 Anti-Aircraft Gun』増田明吉氏
モデルアート賞 『M7 Priest HMC (プリースト初期型)』 三池英之氏 関西AFVの会 HPより
後日アーマーモデリング誌から副賞として模型誌を頂くことが出来ました、また来月13日発売のアーマーモデリング誌に作品の写真が掲載されます。 発売日か待ち遠しい 以上 増田
12月14日発売のアーマーモデリング 1月号に掲載され嬉しいコメントも頂きました